予選1回目が行われ、昨季世界選手権覇者の堀島行真(20=中京大)は80・35の5位で決勝進出を決めた。

 堀島は「80点は『低いな』という印象」と滑り終えた感想を話した。1位のキングズベリー(カナダ)は86・07で「6点差もあるのできついなという感じ」とした。初めての五輪とあり「緊張しました。緊張の方が強くてワクワク感はなかった気がします」と話した。

 それでも「自分以外の人の思いも力に変えて頑張ります」と決勝での巻き返しを誓った。

 決勝は12日に行われる。

 ◆モーグル競技方法

 ▽ルール 平均傾斜28度、標高差110メートル、コース全長250メートルの斜面につくられたモーグル(こぶ)をターンしながら進み、その技術と速さ、コースの途中2カ所にあるジャンプ台を使った空中技(エア)の難度の3要素を得点化し、その合計を競う。

 ▽得点 選手は2度のエアでは異なる技を出さなければならず、得点の割合は、ターン技術60%、エア20%、時間記録20%で、ジャッジは5人のターンジャッジと、2人のエアジャッジの計7人で構成される。ターンジャッジ5人の最高、最低点数を除いた3人の点数、2人のエアジャッジの点数の平均及び時間点数を足して最終点数を算出。

 ▽順位決定 競技では予選を2度行い、1回目の予選では出場全選手が滑り、得点上位10人が決勝に進出。2回目の予選は1回目の予選を勝ち抜いた10人以外で行われ、そこでの得点上位10人を加えた計20人が決勝へ進出。決勝は3回のラウンドに分けて行う。決勝1回戦後に上位12人、決勝2回戦後に上位6人まで絞り込み、最終決勝3回戦で順位を決定する。

 ▽日程 女子は9日に予選1日目、11日に予選2日目と決勝ラウンド1~3回戦を行う。男子は9日に予選1日目、12日に予選2日目と決勝ラウンド1~3回戦を行う。

 ◆モーグル用語 

 ▽モーグル 競技名にもなったノルウェー語で「雪のこぶ」を意味する言葉。

 ▽ターン 競技得点の大部分を占める、こぶのあるコースを滑走する動きのこと。体の使い方や、通った道筋などが細かく採点される。

 ▽エア コースにあるジャンプ台を使って繰り出す技のこと。主には5種類で、インバートフリップ(宙返り)、ループ(側転)、ストレートローテーション(水平回転)、オフアクシス(ひねりを加えた回転)、アップライト(回転なしの立ち技)に分類される。