フリースタイルスキー男子モーグルの原大智(20=日大)が銅メダル獲得から一夜明けた13日、平昌(ピョンチャン)で行われたメダルセレモニーに出席した。日本男子モーグル界で初めて表彰台に立ち、「僕が歴史に名を刻めたのは、本当にうれしい。もう涙をこらえられない。本当に」と瞳を潤ませた。

 今大会の日本勢第1号のメダリストとなった。昨夜は一睡もできなかったと明かし、午前中の会見では「実感はまだない。本当に銅メダルを取ったのかなぁ」と信じられない様子だった。それが首に掛かるメダルを見て、感慨に浸った。昨季の世界選手権2冠の堀島らが注目されてきたが、雪のない渋谷出身の若武者が下馬評を覆した。準決勝を1位で通過し、つかみかけた金メダルだった。「金メダルを取れたのに…、という気持ちがすごくあった。この先の目標も金メダル」と貪欲だった。