平昌冬季五輪(ピョンチャンオリンピック)のノルディックスキー複合個人ノーマルヒルで2大会連続の銀メダルを獲得した渡部暁斗ら複合の代表が24日、羽田空港に帰国した。渡部暁は「結果は悔しいけど、メダルをかけて帰ってきて、皆さんに喜んでいただけたのは素直にうれしい」と表情を緩めた。

 渡部暁は大会直前に肋骨(ろっこつ)を折り、平昌入り後は3日間ほど練習ができなかったという。それでも「骨の一本、二本くれてやるという気持ちで臨んだ。けががなかったら金メダルを取れていたとは思っていない」と言い訳にはしなかった。

 休まず3月3日に再開するワールドカップ(W杯)に出場する。「総合優勝の可能性も残っている。そこに向けて全てをささげたい」と話した。

 団体4位の永井秀昭は「世界のトップとの差がある。もっと真摯(しんし)に競技に向き合っていかないといけない」と課題を挙げ、渡部善斗は「メダルに届かなかったのは悔しい。まだまだ頑張らないといけない」と奮起を誓った。初出場の山元豪は「いろいろな人の支えがあってここまで来られたと実感した」と周囲に感謝した。

 出番がなかった渡部剛弘は「五輪で試合をするのは小さい頃からの夢。次にチャンスがあれば挑戦したい」と話した。