ノルディックスキー・ジャンプ男子平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)代表の葛西紀明(45=土屋ホーム)が五輪仕様の生活に入った。3日、札幌・大倉山ジャンプ競技場で行われた札幌スキー連盟主催の壮行会に出席。午後9時30分開始の五輪競技時間に合わせ“夜型生活”を始めており「本番までだいたいこんな感じ」と、調整の一環を明かした。

 五輪直前の時期は、ソチと同じく「飛ばない調整法」を続けるレジェンド。この日は午前5時に就寝、壮行会の前に行われたUHB杯を欠場した。前日夜は自宅で親戚と食事をし、皿洗いもして深夜まで過ごした。「1時間半くらい洗い物をしていた。右手が荒れてるでしょ」と苦笑い。午前10時半ごろに起床してランニングで汗を流した。五輪本番まで午前2~3時に寝るリズムで過ごす予定という。

 ワールドカップ(W杯)遠征から1月30日に帰国。休日を挟んだため、体重増加を心配していたが「今は58・9キロで五輪はベストで飛べる」と調整は順調な様子だ。壮行会では「北海道、札幌市民のパワーをもらって精いっぱい発揮したい」と気合十分。“遅寝遅起き”でソチ五輪に続きメダルをつかむ。【西塚祐司】