世界選手権銀メダルの松本遥奈は、オリンピック(五輪)初出場で6位入賞を果たした。決勝の1本目で安定感ある滑りを見せ、70・00点をマークした。勝負に出た2、3本目はバランスを崩したが、女子では最高難度となる3回転技を決めるなど力を出し切った。「オリンピックのワクワク感を感じられて楽しかった。うれしい気持ちと悔しい気持ちが半分」と話した。

 ソチ五輪を目指し、その直前のW杯では、踏みきりで力が全く入らないほどの膝の痛みがあった。それを隠して強行出場。しかしソチ出場を逃すだけでなく、患部は悪化した。けがを治す期間に体幹を始め、筋力を強化した。そして4年後の平昌(ピョンチャン)の舞台に立った。メダルこそ逃したが、日本勢女子では最高順位。予選も3位で通過した。「練習の成果を出せた。いい大会になった」と充実感を漂わせた。