世界記録を持つ日本のエース小平奈緒(31=相沢病院)が1分13秒82で銀メダルを獲得した。

 小平の個人種目初メダルは「世界一の指導者」と信頼を寄せる結城コーチの存在も欠かせない。98年長野五輪男子500メートル金メダルの清水宏保に携わった結城コーチの存在を知り、指導を受けるため信州大へ進んだ。2年間のオランダ留学中も連絡を取り合った。今も練習後の車中で、運転する結城コーチとの技術談議は止まらない。「奥深さを教わった。スケートについて語るなら結城先生しかいない」。強い絆で築き上げた滑りが、個人メダルにつながった。