安倍晋三首相は2日の衆院本会議で、東京五輪・パラリンピックの延期について与野党に説明した。今後の課題について「会場やボランティアなどスタッフの確保」と述べた。

延期が決まった経緯については「IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長と電話会談し、アスリートを第一と考え、1年程度の延期を私から提案した」とし、首相がリードする形で決まったと強調。さらに膨大に発生するとみられる、追加経費分担については「組織委員会を中心に内容を精査している段階。政府としては注視している」と述べるにとどめた。

一方、麻生太郎財務相は国会内で開かれたオリパラ関連の会合で、大会延期に伴う予算の確保に、全力を尽くす方針を説明した。