橋本聖子五輪相(56)が20日、閣議後の会見で、国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ副会長が来年夏の東京オリンピック(五輪)・パラリンピック開会式で「全選手に行進機会を与えたい」との意向を示す一方、大会組織委員会の森喜朗会長が参加選手の削減を提言したことを受け、「適切なコロナ対策を取ることが大前提だ」と話した。

橋本氏は「選手にとって大切なのは、安心安全な環境を構築していただくこと。やっぱり、選手の視点が一番大事だと私は思う。ぜひ、今後も選手の視点を踏まえ、開会式の在り方をご検討いただきたい」と、アスリートファーストを強調した。

また、新型コロナウイルスの新規感染者が増えている中、機運の盛り上がりが大会開催判断に影響を与えるかどうかについて「本当にできるのか不安の声があることは承知している」とした上で、「これなら開催できると、安心を持っていただけるように全力でやっていかなければならない」と話した。