東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会は12日、各国内競技団体と情報共有、議論するNF協議会をオンラインで開催した。

冒頭、組織委の橋本聖子会長(56)があいさつ。就任後初の出席。東京大会へ「安全最優先で、誰もが安心できる大会を準備しないといけない。これまで五輪相として尽力してきましたが、再び組織委へ戻り、国、都との連携を強化・加速し、これなら安全だと都民、国民、世界の皆さまから言っていただけるように、ボランティア、聖火ランナーが参加したいと言ってくださるように、努力したい」と決意を述べた。

また、就任の背景に触れ「ジェンダー平等の推進に組織委がどう取り組むか世界から注目されている。第1歩として組織委では女性理事12人を新たに選任し、比率を42%にしました」と報告し、国内競技団体の各出席者へ「社会参画、女性活躍の促進へ、海外から注目されている、この機会を逃さずに総点検していただきたい。女性の視点、考え方を柔軟に採り入れていただけますよう、お願いいたします。スポーツ庁のガバナンスコードも女性理事の比率は40%。ぜひ早期に達成していただきたい。そして各都道府県の団体にも取り組んでいただければ」と要望した。

最後に東京大会が「希望の光となると信じております」とし「アスリートの皆さんに私の思いを伝えていただきたい。史上初の1年延期。大変な思いで毎日、努力を積み重ねてきたと思います。プレッシャーが1年間の延期で増し、一方でチャンスととらえたアスリートもいるはず。振り返った時、誇りの持てる1年間だったと必ず言っていただけるように、レガシー作りに尽力したい。アスリートの皆さんが輪の真ん中に入る形で。皆さんの健康は組織委が自信を持って守り抜いていきます」と熱く語りかけた。