トライアスロンの日本チームが、6月にも来年の東京オリンピック(五輪)に向けて再スタートを切る。

政府が39県の緊急事態宣言を解除、また五輪につながる世界シリーズが9月4、5日のドイツ・ハンブルク大会で再開することを受け、日本トライアスロン連合(JTU)の大塚真一郎専務理事が15日の臨時理事会後に明かした。

合宿を行うのは同競技のナショナルトレーニングセンターに指定されている宮崎で、男子が対象。東京都などの緊急事態宣言が維持され、県をまたぐ移動の自粛も続いている状況だが、再始動に備えて準備を進める。大塚専務理事は「自治体ともよく相談したい。選手の意向も聞いた上で、行いたい」と話した。

女子は各所属でのトレーニングを継続。東京五輪のメダルを目指して国内で練習している高橋侑子は渡航制限が解除され次第、拠点とするポルトガルに向かう意向だという。

また、この日の理事会では新型コロナ感染拡大の影響を受けた加盟団体を支援する交付金規定を承認。大塚専務理事は「各団体の状況に応じて、最大で300万円程度の支援になると思う」と説明した。