日本水泳連盟は4日、都内で倫理委員会を行った。危険運転致傷の罪で有罪判決を受けた競泳男子200メートルバタフライで21年東京五輪銀メダリストの本多灯被告(24)の処分を決定。21カ月の競技者登録資格停止の処分となり、28年ロサンゼルス五輪出場が絶たれた。
本多は昨年11月21日朝、東京都多摩市内の制限速度時速30キロの公道を時速100キロ前後で走行。カーブを曲がりきれず対向車線にはみ出し、対向車と衝突した。運転していた60代男性に胸骨骨折などのけがを負わせたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の罪に問われた。
8月25日の初公判で、本多は「間違いありません」と起訴内容を認めた。被告人質問で、事故当時は競技生活でつまずいていたと明かし、「前を走行していた車について行ってしまった」と説明。速度超過については「とても危険な運転だと思う。もっと大きな事故につながっていたかもしれない」と振り返った。
東京地裁立川支部は9月9日、拘禁刑1年、執行猶予3年(求刑拘禁刑1年)の判決を言い渡した。中島経太裁判官は、量刑について「危険かつ無謀な運転。結果は軽くない。酌量の余地はない」と述べた。
本多は判決後、自身のSNSにコメントを掲載。被害者や関係者に謝罪し、所属先や日本水連への報告が遅れたことについても「社会人として、また競技者としてあるまじき対応であったと深く反省しております」とつづった。「失ってしまった信頼は、言葉だけで取り戻せるものではない」とし、今後の措置を「真摯(しんし)に受け止めてまいります」としていた。


