【西武週間〈4〉長男が語る辻監督】パチスロライター転職に「1円も出さないぞ」

西武のリーグ優勝時、辻監督の1人息子に語ってもらいました。「辻ヤスシ」の名前で活動中のパチスロライター。YouTubeをのぞくと、良好な関係が伝わってきます。厳格さと情。山賊たちを率いるスタイルに通ずる人間味。(2018年10月1日掲載。年齢、所属などは当時)

プロ野球

★発言に変化 手応え感じ

身近にいる1人が、辻監督の2年目の変化を感じていた。1人息子の泰史さん(33)だ。

就任直後のキャンプでは「厳しいなぁ。いろいろやることが多いよ」とボヤキもあったという。ところが、1年目を終えた昨年末「手応えあるでしょう?」と聞いたら「当然だ」と即答された。

父は黄金時代の主力。小さい頃、何度も優勝旅行に連れていってくれた。

子どもの頃、平和台球場で見た情景がプロ野球観戦の原点。大学卒業後は外務省に入り、旧ユーゴスラビアのセルビアやクロアチアの大使館に勤務したが、野球と縁遠い東欧で暮らしたことで、逆に野球熱が再燃。30歳を前に退職し、2006年6月、日刊スポーツ入社。
その夏、斎藤佑樹の早実を担当。いきなり甲子園優勝に立ち会うも、筆力、取材力及ばず優勝原稿を書かせてもらえなかった。それがバネになったわけではないが、2013年楽天日本一の原稿を書けたのは幸せだった。
野球一筋に、横浜、巨人、楽天、ロッテ、西武、アマチュアの担当を歴任。現在は侍ジャパンを担当しており、3月のWBCでは米・マイアミで世界一を見届けた。
好きなプロ野球選手は山本和範(カズ山本)。