【平石洋介の今季楽天総括】凡打で走らない…はプロなのか? 優勝に足りないものとは
楽天は67勝74敗2分けの借金7で、4年連続となる4位で今季を終えました。優勝したソフトバンクとは21ゲーム差、CS圏内の3位オリックスとは7・5ゲーム差をつけられました。何が足りなかったのでしょうか。日刊スポーツ評論家で楽天元監督の平石洋介氏(45)がシーズンを総括します。
プロ野球
◆平石洋介(ひらいし・ようすけ)1980年(昭55)4月23日、大分県生まれ。PL学園―同大―トヨタ自動車を経て04年ドラフト7巡目で創設1年目の楽天入り。11年に引退するまで通算122試合、1本塁打、10打点、打率2割1分5厘。12年から楽天でコーチ、2軍監督を歴任し、18年途中から1軍監督代行。19年は球団生え抜き初の1軍監督を務めた(写真)。19年限りで楽天を退団し、20、21年はソフトバンク、22~24年は西武でコーチ。175センチ、75キロ。左投げ左打ち。
★平石氏が見た今季の楽天
- 春先から継投が早かったしわ寄せが終盤に出た
- 野手は若手が成長、新戦力も登場。来季が大事
- 凡打で走らない…ソフトバンク、日本ハムとの違い
まずは上位2球団の強さを分析したい
今季も楽天は4位で終わりました。何が足りなかったのか考えるにあたり、まずは2年連続で優勝したソフトバンクの強さを分析したいと思います。
今季のソフトバンクは、やはり先発陣がしっかりしていたことが大きかったです。開幕当初は不安定だった有原、上沢が途中から状態を上げ、モイネロ、大関と合わせ4枚が確立。後ろはオスナがダメとみるやスパッと杉山に代え、はまりました。
野手は柳田がけが、近藤も手術とかなり厳しい状況でしたが、中村というベテランが役目を果たし、柳町、牧原大、川瀬といった中堅どころがカバーしました。
確かにソフトバンクは大型補強を重ねてきたチームです。それが強さを支えているのは間違いありません。
ただ、補強以上に、受け継がれてきた伝統の力があります。昔からベテラン、外国人選手を含め、凡打でも打者は全力で走ります。その姿勢が相手へのプレッシャーになっています。また、凡ミスが起きれば選手同士で注意しあう。先輩たちのそういう姿を若手が見て学び、次の代へと引き継がれています。
これは、今の日本ハムにも言えることです。
さて、今季の楽天ですが、対照的に先発で苦しみました。開幕投手の早川の誤算はありますが、それだけではありません。
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