ちゃらんぽらん冨好 走って「中~途半端やな~」大受け…2・25大阪マラソン後も?

ちゃらんぽらん冨好(63)が2月25日の「大阪マラソン」を走る。フルマラソン挑戦は、実に24年ぶり。「今の自分がどれだけやれるか、楽しみでしかない」と当日を待っている。かつては吉本のトップから直接口説かれ、フリーから異例の吉本入り。「中~途半端やな~」のギャグで、人気者になった。漫才コンビ解散後はピン芸人として舞台に立ちつつ、日課のランニングを欠かさない。

お笑い

◆ちゃらんぽらん冨好(とみよし) 冨好真。1960年(昭35)10月6日、兵庫県尼崎市出身。高校同級生だった大西浩仁(当時)とコンビを組み「ちゃらんぽらん」として活動。79年、日本テレビ系「TVジョッキー」に水谷豊らのものまねで出演。80年、日本テレビ系「お笑いスター誕生!」で5週勝ち抜き、大手事務所に属さないフリー芸人として活躍する。88年、吉本入りし「中~途半端やな~」のギャグが大人気。2000年、上方漫才大賞受賞。大西が画家への転身を望み、08年コンビ解散。以後、冨好はピン芸人として活動中。趣味はマラソン、野球観戦。身長171センチ。

24年ぶり…体力高校生並み

冨好のフルマラソン歴は、過去3度。98年11月の尼崎マラソン(兵庫県)と、99年2月のラスベガスマラソン(米国)、翌2000年2月のラスベガスマラソン。2月25日の大阪マラソンは、24年ぶりになる。

冨好60代になって、またスタート地点に立てるのが幸せで、健康に感謝するしかありません。24年ぶりに、今の自分がどれだけ走れるのか? やってみようかないか、と。

24年ぶりとはいえ、冨好は「走る芸人」として、広く知られている。MBSテレビの特番「吉本陸上競技会」では、若手の中に入って毎回健脚を見せている。

今も自宅近くの公園の周回コースや、大阪・なんばグランド花月(NGK)から堺筋、御堂筋と走るのが日課。レースのために練習しているのではなく、根っから走るのが好きなのだ。

冨好大阪マラソンは、目いっぱい楽しみたい。ふだんはクルマがびゅんびゅん走る御堂筋を自分の足で、しかも信号を気にすることなくランニングできるなんて最高の気分です。

健康診断は毎年受けてますが、血液検査の結果を見た医師が「クラブ活動を毎日やってる高校生並みですな」と目を丸くしてました。真夏の10キロランニング後は、レーズンパン12個食べて、カルピス1リットル 飲んでますけど(笑い)。

サブ4「賞金30万」の誘惑

とはいえ、63歳。体力的に下り坂であることは認めるしかない。

冨好先日、近所の公園で24キロ走ったんですけど、やっぱりキツかったなあ。プロ野球選手が引退する気持ちが、少し分かった気がしました。

マラソンとの出合いは、ふだんから世話になっていた後援者の言葉だった。98年8月、「なあ冨好君、11月の尼崎マラソンを完走して、もし4時間を切れたら賞金30万円出してあげる」と持ちかけられた。

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エンタメ

三宅敏Satoshi Miyake

Osaka

大阪市生まれ。1981年に日刊スポーツ入社。
主に芸能ニュース、社会ニュースの記者・デスクを務める。
2011年に早期退職制度で退社。その後は遊んで暮らしていたが、2022年から記者として復帰。吉本のお笑い芸人などを取材している。
好きなものは猫、サッカー、麻雀、ゴルフ。身長171センチ。