王国の宝物「名フェス」20周年 浅田真央、宇野昌磨ら輩出の正月風物詩が果たす役割

今年で20周年となるアイスショー「名古屋フィギュアスケートフェスティバル」が4日、名古屋市の日本ガイシアリーナで行われました。

選手、関係者、ファンから「名フェス」と親しまれるイベントの前身「跳べ! 氷上の華たち フィギュア王国・名古屋から世界へ」は03年4月6日に初開催。地元名古屋のスケーターを中心に、近年は全国からトップスケーターが集う場となりました。

その大きな特徴は「アットホーム感」。運営に携わる中日新聞社事業局スポーツ事業部の長澤彰吾さん(38)に、その思いを聞きました。(本文敬称略)

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<運営の長澤さんに話を聞いた>

20回目を迎えた23年の「名フェス」。今年も大勢のスケーターが参加、節目に花を添えた。下段左から、荒川静香さん、宇野昌磨、坂本花織、紀平梨花

20回目を迎えた23年の「名フェス」。今年も大勢のスケーターが参加、節目に花を添えた。下段左から、荒川静香さん、宇野昌磨、坂本花織、紀平梨花

【最後に名フェス思い出ギャラリー!写真30枚あります】

03年産声、高1の安藤美姫、中1の浅田真央が参加

お笑いコンビ「テツandトモ」の「なんでだろう~」が流行していた、20年前のことだった。

03年4月6日。今やスケート界に定着した、1つのイベントが産声を上げた。

そこには前年に世界初の女子4回転ジャンパーとなった高校1年生の安藤美姫や、中学1年生の浅田真央らがいた。のちの世界女王が全世界的な知名度を得る、少し前の出来事だった。今や「りくりゅう」の愛称でペアトップ選手となった、10歳の木原龍一の姿もその輪の中にあった。

きっかけは、現場での何げない会話だった。

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球などを担当。22年北京冬季五輪もフィギュアスケートやショートトラックを取材。
大学時代と変わらず身長は185センチ、体重は90キロ台後半を維持。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。