宇野昌磨の珍し「優勝」宣言 4年前の思考を読み解くアナハイムでのインタビュー

フィギュアスケート男子の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)は3月、2連覇が懸かる世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)に臨みます。22年12月の全日本選手権では3年ぶりの優勝。同年は北京五輪(オリンピック)後も世界選手権とグランプリ(GP)ファイナルの初優勝、5度目の日本一と進化を続けてきました。

さいたまスーパーアリーナでの世界選手権は4位となった19年以来、4年ぶり。前回開催時は1カ月前の4大陸選手権(米アナハイム)で初優勝を飾り、あえて「優勝したい」と誓って臨んだ世界最高峰の舞台でした。

4年前から心境の変化はいかに-。現地で取材したメディアに対応した、19年4大陸選手権フリー一夜明けの言葉を振り返ります。

フィギュア

<勝ちにいった19年世界選手権届かず4位 今年3月同じ会場で連覇が懸かる>

19年4大陸選手権で優勝を飾り、エキシビションに出演した宇野

19年4大陸選手権で優勝を飾り、エキシビションに出演した宇野

19年4大陸選手権優勝一夜明けのインタビュー

――今回の大会への集中の度合いは

宇野 今シーズンは全日本(選手権)が一番大変だったかなと思うので、その後だったからか、そこまで「すごく大変だ」っていうイメージはなかったです。試合が終わった後も言った通り、達成感というものがかなり薄かったかなと思ったので、やはり「練習あってこその試合だな」という感じでした。

――初優勝の実感は

宇野 昨日(フリー)はもう、ドーピングが終わって(日付が変わって午前)1時過ぎで、そのまま寝て、そのまま来た感じ。「本当に忙しいな」ということしかないです。

――フリー最終組での1番滑走。その後にいい演技が続き、ゲームメーカーになった感じがある。その後の展開をどう見ていたか

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球などを担当。22年北京冬季五輪もフィギュアスケートやショートトラックを取材。
大学時代と変わらず身長は185センチ、体重は90キロ台後半を維持。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。