【三浦佳生の言葉/4大陸SP現地発】「点は満足。PBは一番高い、自信もってきた」

【コロラドスプリングズ(米国)9日(日本時間10日)】昨年の4大陸選手権3位の三浦佳生(17=オリエンタルバイオ/目黒日大高)が91・90点を記録し、首位発進を決めました。冒頭の4回転サルコーの着氷が乱れた時は「絶望」すら感じたと言いますが、そこから立て直しました。米国でも“佳生節”は健在。頭も体もフル稼働させて、初優勝を狙います。

フィギュア

〈4大陸選手権/男子シングルSP  首位 91.90点〉

男子シングルSP上位成績 


順位名前SP
1三浦佳生91.90
2キーガン・メッシング86.70
3ジミー・マー86.64
4金博洋85.32
5チャ・ジュンファン83.77
6佐藤駿80.81
7コンラッド・オーゼル80.09
8マキシム・ナウモフ75.96
9キョン・ジェソク75.30
10島田高志郎74.06
4大陸選手権男子SP上位会見で記念撮影する左から2位のキーガン・メッシング(カナダ)、首位の三浦佳生、3位のジミー・マ

4大陸選手権男子SP上位会見で記念撮影する左から2位のキーガン・メッシング(カナダ)、首位の三浦佳生、3位のジミー・マ

「サルコー着氷乱れて、結構絶望…やばいわ、って」

――2回目の4大陸はいかがでしたか。

三浦 ひとまずミスを最小限に抑えることができたので、ホッとしていて。最初は4回転サルコーが単独になった時は、4回転もう1つが後半になるので、(高地で低酸素の)この会場で「どうなるかな」と思ったんですけど、何とか跳びきることができたので、今はホッとしている感じです。

――サルコーの直後に「後半にリカバリーをしないといけない」と頭に浮かんだのですか。

三浦 サルコーで着氷が乱れた時は、結構絶望して「これ、やばいわ」って思っていたんですけど、冷静に「やるっきゃない」と思って、思いっきりいくだけだと思って4回転にいって。結果オーライなのかなと思います。めちゃめちゃキレイにハマったので、びっくりしました(笑い)。

――全日本のショートプログラム(SP)とは何が違いましたか。

三浦 全日本の時よりもいい緊張感を持っていて、試合って感じを取り込めて、気合がいい感じで入っていたので。頭も冷静になって、2分40秒、50秒くらいしっかり演技できて。考えながら滑ることができたのでよかったと思います。

――最後は相当辛そうでした。

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スポーツ

木下淳Jun Kinoshita

Nagano

長野県飯田市生まれ。早大4年時にアメリカンフットボールの甲子園ボウル出場。
2004年入社。文化社会部から東北総局へ赴任し、花巻東高の大谷翔平投手や甲子園3季連続準優勝の光星学院など取材。整理部をへて13年11月からスポーツ部。
サッカー班で仙台、鹿島、東京、浦和や16年リオデジャネイロ五輪、18年W杯ロシア大会の日本代表を担当。
20年1月から五輪班。夏は東京2020大会組織委員会とフェンシング、冬は羽生結弦選手ら北京五輪のフィギュアスケートを取材。
22年4月から悲願の柔道、アメフト担当も。