【島田高志郎の言葉/4大陸SP現地発】先生に「ごめん」って言われたけど僕は…

【コロラドスプリングズ(米国)9日(日本時間10日)】昨年末の全日本選手権2位の島田高志郎(21=木下グループ)は74・06点で10位発進となりました。4回転トーループを回避した連続3回転にミスはありましたが、ステファン・ランビエルコーチと話し合って決めた決断には悔いなし。強い自分、弱い自分を感じられたことを糧に、フリーへ向かいます。

フィギュア

〈4大陸選手権/男子シングルSP 10位 74.06点〉

男子シングルSP上位成績 


順位名前SP
1三浦佳生91.90
2キーガン・メッシング86.70
3ジミー・マー86.64
4金博洋85.32
5チャ・ジュンファン83.77
6佐藤駿80.81
7コンラッド・オーゼル80.09
8マキシム・ナウモフ75.96
9キョン・ジェソク75.30
10島田高志郎74.06
男子SPを終え、リプレー映像をステファン・ランビエル・コーチと確認する島田高志郎

男子SPを終え、リプレー映像をステファン・ランビエル・コーチと確認する島田高志郎

「本当に後悔しないように、と思ったらうまくいった」

――演技の感想をお願いします

島田 全くいい演技ができるイメージが湧かない時間を過ごしていたんですけど、その中で大きなミスではあるんですけど、全体を通して流れは途切れることなく楽しむことができたので。ちょっと強くなった部分と、まだまだ弱い部分というのも改めて見えた形になりました。

――緊張感は

島田 そうですね、いつも試合前はお昼寝とか挟んだりするんですけど、それができないぐらい。どれだけ目をつぶっても試合のイメージが流れ込んでくるというか。結構ストレスを感じたりはしていたんですけど、一昔前にステファンコーチから「試合はそういうものだ。そのストレスをいい形で使え」と言われていたことを思い出して、その弱い自分も受け入れてやることはできました。

――終わってステファン先生からどんな話がありましたか

本文残り64% (1485文字/2310文字)

スポーツ

木下淳Jun Kinoshita

Nagano

長野県飯田市生まれ。早大4年時にアメリカンフットボールの甲子園ボウル出場。
2004年入社。文化社会部から東北総局へ赴任し、花巻東高の大谷翔平投手や甲子園3季連続準優勝の光星学院など取材。整理部をへて13年11月からスポーツ部。
サッカー班で仙台、鹿島、東京、浦和や16年リオデジャネイロ五輪、18年W杯ロシア大会の日本代表を担当。
20年1月から五輪班。夏は東京2020大会組織委員会とフェンシング、冬は羽生結弦選手ら北京五輪のフィギュアスケートを取材。
22年4月から悲願の柔道、アメフト担当も。