【かなだいを支えた人たち/連載1】見届けた倉敷の“姉”「大輔も分かっていると」

フィギュアスケートのアイスダンスで日本勢最高タイとなる世界選手権11位と躍進した村元哉中(30)高橋大輔(37)組(関大KFSC)が5月1日、競技生活からの引退を表明しました。

一夜明けた2日には記者会見で思いを語り、今後はプロスケーターとなり「かなだい」としての活動も継続する意向を示しました。

日刊スポーツ・プレミアムでは「かなだいを支えた人たち」と題し、週に1度のペースで周囲の思いを取り上げます。

第1回は高橋の故郷、岡山・倉敷市からのねぎらいの言葉をお届けします。

フィギュア

昨年の全日本選手権、倉敷の“姉ちゃん”初瀬さんが初めて生で見た「かなだい」の演技。12月22日のリズムダンス

昨年の全日本選手権、倉敷の“姉ちゃん”初瀬さんが初めて生で見た「かなだい」の演技。12月22日のリズムダンス

その時地元は… 母は、“姉ちゃん”は

5月1日、午後5時。

村元、高橋組がインスタグラムに投稿した引退表明の動画は、瞬く間に拡散された。その情報が全世界のファンに届くまで、そう時間はかからなかった。

一方で高橋の地元、倉敷には“日常”があった。

母の清登(きよと)さんは自宅で草むしりをしている最中に、その時を迎えた。

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大学までラグビー部に所属。2013年10月に日刊スポーツ大阪本社へ入社。
プロ野球の阪神を2シーズン担当し、2015年11月から西日本の五輪競技やラグビーを担当。
2018年平昌冬季五輪(フィギュアスケートとショートトラック)、19年ラグビーW杯日本大会、21年東京五輪(マラソンなど札幌開催競技)を取材。
21年11月に東京本社へ異動し、フィギュアスケート、ラグビー、卓球などを担当。22年北京冬季五輪もフィギュアスケートやショートトラックを取材。
大学時代と変わらず身長は185センチ、体重は90キロ台後半を維持。体形は激変したが、体脂肪率は計らないスタンス。