【札幌レター】ジェイに学びイズム引き継いだ小林祐希 クラブを変える予感

J1北海道コンサドーレ札幌MF小林祐希(30)の今季加入を後押しした存在がいる。17~21年まで札幌でプレーした元イングランド代表FWジェイ氏(40)だ。2人は15、16年、ジュビロ磐田でチームメートだった。札幌で活躍してサポーターから愛されたジェイ氏と小林には、重なる部分を感じる。

サッカー

磐田時代の小林(左)とジェイ。写真は15年10月18日の磐田対札幌

磐田時代の小林(左)とジェイ。写真は15年10月18日の磐田対札幌

今季加入 中島大嘉らに声をかけ成長の手助け

小林は札幌に変化をもたらす選手になりそうだ。技術面ではもちろん、メンタル面でもそうだ。性格として物事をはっきり言うタイプ。キャンプでの練習中、チームメートのプレーに叱責(しっせき)する姿があった。根底にはチームをより良くしたい、向上させたいという思いがある。

これまでの札幌の選手にその様子がなかったわけではない。ただ、表現がストレートな印象。MFチャナティップ(現川崎フロンターレ)にきつい言い方をして泣かせてしまったというジェイ氏(写真)の加入当時を思い出す。

練習前のルーティンがある。3年目のFW中島大嘉(20)とのパス交換だ。1月10日の沖縄キャンプ初日。中島が先輩たちとリフティングでウオーミングアップをしていた時に「お前は下手だからパスからやらないとダメだ」と呼び、始まった。

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スポーツ

保坂果那Kana Hosaka

Hokkaido

北海道札幌市生まれ。2013年から高校野球などアマチュアスポーツを担当し、2016年11月からプロ野球日本ハム担当。
2017年12月から北海道コンサドーレ札幌担当。冬季スポーツの担当も務め、2022年北京五輪ではノルディックスキー・ジャンプや複合を取材。