C大阪指揮官の器「小菊君は日本のペップになる」香川獲得時のGMは評した/連載6
クラブ一筋26年、セレッソ大阪監督の小菊昭雄(48)はスカウト、コーチ時代を通じて師と仰ぐ人物が何人かいる。その1人が、C大阪で監督やゼネラルマネジャー(GM)を歴任した西村昭宏(65)だ。かつての上司は現在、J3昇格を目指すJFL高知ユナイテッドのGMを務める。今夏、練習試合で再会した2人に密着し、西村の視点で小菊に迫った。(敬称略)
サッカー
〈プロ選手経験のないJ1指揮官の挑戦〉
「彼を獲得しないと一生後悔する」
GMの西村に迫ったスカウト時代の小菊
C大阪と高知の練習試合が8月13日、大阪市の舞洲グラウンドで実現した。記者から記念撮影を求められた小菊と西村は、快く笑顔で応じた。
今も同じサッカー界に生きる2人はこの日、約半年ぶりに再会。小菊から丁寧なあいさつ、近況報告を受けた西村は、心が温まったような表情だった。
「小菊君はJ1の監督なので、僕に対して構えてもおかしくないが、相変わらず、謙虚さを前面に出していた。彼の初心に流れている、人を大事にする姿勢を改めて感じました」
この2人がいなければ、C大阪の繁栄はなかったかもしれない。
小菊と西村はかつて、部下と上司の関係だった。有名なエピソードが05年、当時30歳でスカウト担当だった小菊が、高校2年の香川真司を獲得する際、GMの西村に判断を迫った時の言葉だ。
「彼を獲得しないと、僕は一生後悔する。お願いします」
この熱意に突き動かされ、C大阪による香川の獲得が決まった。のちにクラブの歴史を大きく変えるレジェンドとの出会いだった。
あれから18年。この日の練習試合の前に、西村はクラブハウスで34歳になった香川とも再会した。
「久々に会い、真司は『まだまだ、これからです』と言っていたので、頼もしかった。『気分転換に高知に行きたいです』と言うから、じゃあ、いつでもと返事しておきました」
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大阪府池田市生まれ。1991年入社。
93年Jリーグ発足時からサッカー担当で、当時担当していた出世頭は日本代表監督になった広島MF森保一。アジアの大砲こと広島FW高木琢也の当時生まれた長男(利弥)を記者は抱っこしたが、その赤ちゃんがJ3愛媛のDFで今秋30歳に。
96年アトランタ五輪、98年W杯フランス大会などの取材を経て約13年のデスクワークに。19年から再びサッカーの現場へ。
