【尊富士の言葉】「本能のまま生きているんで。それも大事かなと思っている」

大相撲春場所(3月10日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付が26日、日本相撲協会から発表された。先場所、新十両で優勝の尊富士(たけるふじ、24=伊勢ケ浜)が年6場所制の1958年(昭33)以降最速、常幸龍に並ぶ初土俵から所要9場所での新入幕を果たし、大阪市内で会見に臨んだ。

日刊スポーツ・プレミアムでは、力士の一問一答を全文そのままお送りします。

大相撲

新入幕の尊富士は新番付を手に笑顔を見せる(撮影・加藤哉)

新入幕の尊富士は新番付を手に笑顔を見せる(撮影・加藤哉)

――どんな思いか

尊富士(以下尊) しっかり自分のやるべきことをまた新たに目標を掲げながらやりたい。(上がれるかの意識は)特になく、変わらなかったです。

――幕内の地位は

尊富士 全力士の目標である地位なんで。そこに自分が入るのが不思議な気分だが戦わないといけないんで。しっかりやりたい。

新入幕の尊富士は番付表を手にガッツポーズを決める

新入幕の尊富士は番付表を手にガッツポーズを決める

――スピード出世

尊富士 結果が問われる競技なんでうれしさはあるが、期待の声も大きい。また一からやりたいです。

――先場所は十両優勝

尊富士 稽古通りにやれたかなという感じです。(場所後、青森に)帰りました。思った以上にみなさんが喜んでくれたのがうれしかった。今まで応援してくれたのもだが、後輩たちはあこがれ持ってくれてうれしかった。

――横綱もこれからだと

尊富士 言われているのは入門当初から変わらず幕内で活躍する。まだ番付に上がありますし、それに向けて。言われていることはたくさんありますし、それを理解してやって見せるだけと思っています。(印象の言葉は)言葉だけでなく、行動でも示してくれる。それを見てついていきたい思いだけ。背中を見てきたんで、目標にしていきたい。

新入幕を果たし番付発表会見を行う尊富士

新入幕を果たし番付発表会見を行う尊富士

――幕内は楽しみか

尊富士 楽しみはもちろんだが不安も怖さもある。土俵に上がったら自分の相撲をしっかりとるだけ。モチベーションを保ちながら初日を迎えたい。

――不安、怖さは

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スポーツ

実藤健一Kenichi Sanefuji

Nagasaki

長崎生まれ、尼崎育ちで九州とお笑いを愛する。
関大を卒業後、90年に入社。約2年の四国勤務でいろいろ学び、大阪に戻って主に大相撲、ボクシングを担当。
その後、担当記者として星野阪神の優勝に立ち会えて感動。福岡勤務などをへて相撲、ボクシング担当に舞い戻る。