【俺たちの青学大〈3〉】鳴り物入りで入学も…ライバルの「折田、待ってるよ」で再起
来年1月の箱根駅伝で4連覇を目指す青学大。いよいよ本格化したトラックシーズンに向け、前回最終10区で箱根デビューをした折田壮太(3年)が、飛躍を誓いました。高校時代は「世代NO・1ランナー」として注目を浴びるも、進学後は順風満帆とはならず。ライバルの存在も力に変えて再起し、昨季は学生の世界大会にも出場。海外選手からのカルチャーショックも新たな原動力になっていました。
陸上
◆折田壮太(おりた・そうた)2005年(平17)9月18日、兵庫県生まれ。東浦中時代の駅伝大会をきっかけに陸上競技を始める。須磨学園高3年時は全国高校総体5000メートル5位、全国高校駅伝1区区間賞。青学大進学後はU20アジア選手権5000メートルで優勝すると、全日本大学駅伝3区で3大駅伝デビューし区間5位。2年時は出雲駅伝2区区間10位、箱根駅伝10区区間2位。1万メートル自己ベストは27分43秒92。好きな芸能人はあいみょん。173センチ、53キロ。
土砂降りの中13分50「100点満点」
土砂降りの雨にも動じず、先頭に躍り出た。
4月4日、町田GIONスタジアムでの絆記録会男子5000メートル。最終3組の終盤、折田はかぶっていた黒色のキャップ帽を投げ捨てた。
残り1周を告げる鐘が鳴ると、さらにギアを上げた。軽快かつ力強いフォームを崩さず、そのままフィニッシュ。2位に5秒93差の13分50秒65だった。
悪天候のレースでもあり、兵庫・須磨学園高3年時にマークした自己ベスト(13分28秒78)には及ばなかったが、折田の表情は晴れやかだった。
「(目標は)13分50です。本当にぴったしでした。この天候、この風もあって13分40秒台に乗れば120点満点。13分50で走れたら100点満点かなと。その中でやっぱり40秒台乗せられなかったのは、まだまだ課題」と収穫を口にした。
箱根駅伝、3月の世界大学クロスカントリー選手権(イタリア)を経て挑んだトラックシーズン初戦。
「どれだけ経験をトラックに生かせられるのか」。
自身の成長過程を確かめる実戦機会だった。
「(先頭を)引いた上で1番を取る。その目的通りしっかり2000メートル過ぎから先頭に立って、最後まで先頭を譲ることなく1番でゴールできたことは大きな自信に変わりました」。
描いたプランを遂行し、トップで勝ち切れたことは今後のレース、そして秋の駅伝にもつながる。
「高校NO.1」も甘くなかった現実
1月の箱根駅伝ではアンカーとして区間2位。東京・大手町のゴールでは仲間による「壮太コール」が鳴り響く中、10時間40分の壁を破って、10時間37分34秒の大会新記録のフィニッシュテープを切った。
高校時代から尊敬していた箱根5区区間新で「シン・山の神」となった前主将の黒田朝日(現GMOインターネットグループ)から涙目でねぎらわれたシーンは今でも忘れられない。
本文残り66% (2331文字/3516文字)

神奈川県横浜市生まれ。2019年に大学卒業後、地方紙に入社。警察担当記者を経て翌20年から運動部に異動し、アマチュア野球やインターハイ、箱根駅伝100回大会など取材。
24年パリ五輪・パラリンピックでは地元選手を追ったものの、現地取材はかなわず…。しかし、オリンピック関連取材をきっかけに本格的にスポーツ記者を志し、翌25年春、日刊スポーツに転職。高校野球取材で西東京大会を担当後の8月からスポーツ部の一員となった。
サッカー日本代表の森保一監督にあいさつした際には「完全移籍選手」と命名された。趣味は料理と駅伝観戦。自宅で、ぬか床を育てるなど発酵食品が好き。
-
ボクシング【無料会員記事 天心新聞番外編】その後こだわり詰まった「天心祭」に記者が潜入
【無料会員記事 天心新聞番外編】その後こだわり詰まった「天心祭」に記者が潜入 潜入取材? 関係ないっしょ 祭りっしょ!!…
泉光太郎
-
大相撲【琴勝峰 番付発表会見全文】「まだまだ挑戦する立場」2場所連続優勝への鍵は?
【琴勝峰 番付発表会見全文】「まだまだ挑戦する立場」2場所連続優勝への鍵は? 大相撲秋場所(9月14日初日、東京・両国国…
泉光太郎
-
大相撲【安青錦 新三役会見全文】楽しみは「協会あいさつ」 課題は「考えすぎている部分」
【安青錦 新三役会見全文】楽しみは「協会あいさつ」 課題は「考えすぎている部分」 大相撲秋場所(9月14日初日、東京・両…
泉光太郎