日本に足りないのは「国民の熱狂」なのか 誇れる文化だからこそW杯優勝を願う

1988年の入社から40年近く、スポーツを取材してきた首藤正徳氏が執筆する、日刊スポーツの看板コラム「スポーツ百景」。今回は、サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会を舞台に「日刊スポーツ・プレミアム」バージョンとして随時、お届けします。

サッカー

イングランド-アルゼンチン 座り込むメッシを中心に、両チームの選手がヒートアップする(26年7月15日)(ロイター)

イングランド-アルゼンチン 座り込むメッシを中心に、両チームの選手がヒートアップする(26年7月15日)(ロイター)

闘将と呼ばれた父の血筋 23歳の姿に重なる28年前

あれから28年の歳月が流れたのだ。

ワールドカップ(W杯)北中米大会の準決勝アルゼンチン-イングランド戦を見ながら、ノスタルジックな感慨が込み上げてきた。

アルゼンチンの先発メンバーの右ウィングにFWジュリアーノ・シメオネ(23=アトレチコ・マドリード)がいたからだ。

開始から気迫にあふれた鋭いタックルで相手を削り、激しい口調で挑発する。そのプレースタイルが、28年前、あのイングランドの超新星デビッド・ベッカムを突き飛ばし、報復行為を誘発させて退場処分に追い込んだ、闘将と呼ばれた父ディエゴ・シメオネ(現アトレチコ・マドリード監督)に重なって、色あせていた当時の記憶がよみがえってきた。

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1965年、大分市生まれ。
88年入社。ボクシング、プロレス、夏冬五輪、テニス、F1、サッカー、K-1など幅広いスポーツを取材。アントニオ猪木、マイク・タイソン、有森裕子、高橋尚子、岡田武史、フィリップ・トルシエらを番記者として担当する。
五輪は92年アルベールビル冬季大会、96年アトランタ大会を現地取材。08年北京大会、12年ロンドン大会は統括デスク。21年東京大会は五輪・パラリンピック担当委員。サッカーは現場キャップとして98年W杯フランス大会、02年同日韓大会を取材。
23年1月に退社してフリーに。現在は日刊スポーツの契約ライターのほかNPO法人スポーツネットワークジャパン企画編集委員、東日本ボクシング協会の評議員などを務める