今年も、短期登録制度で外国人選手が競輪に参戦します。先陣を切るのは、7日に松戸に登場するマシュー・グレーツァー(26=オーストラリア)と、シュテファン・ボティシャー(27=ドイツ)です。

2度目の来日となるグレーツァー(右)とトルーマン(撮影・山本幸史)
2度目の来日となるグレーツァー(右)とトルーマン(撮影・山本幸史)

グレーツァーは、昨年に続き2度目の参戦。昨年はスプリント世界王者として来日しましたが、今年の世界選手権は4位でメダルを逃しました。今季W杯スプリントで4戦で3度優勝と圧倒的な強さを見せていただけに、意外な結末。「W杯にたくさん出たので、メンタル面がきつかった。世界選手権までの期間も短くて、調子もベストじゃなかった。プレッシャー? それはいつもあるよ。どんなレースでもね」。といっても世界ランクは3位。来年の東京オリンピック(五輪)でもV候補の1人です。競輪は現在、外国勢で最多の15連勝中。「更新したい」と言い切りました。

左がボティシャー、中央はドミトリエフ、そして今回ロシア籍で五輪を目指すパーキンス(撮影・山本幸史)
左がボティシャー、中央はドミトリエフ、そして今回ロシア籍で五輪を目指すパーキンス(撮影・山本幸史)

そして、ボティシャーは4年ぶり3度目の登場。ここ数年はけがに苦しんでいたそうですが、昨年8月のヨーロッパ選手権ケイリンで優勝し、世界選手権ケイリンもマティエス・ブフリ(26=オランダ)、新田祐大に次ぐ銅メダル。W杯では目立たなかったが、大一番で結果を出しました。通算35戦25勝、優勝7回。以前来日した時は、スーパーダッシュより先行で持ち味が出るタイプと記憶しています。

ブフリがアルカンシェルと金メダルを披露してくれました。かっこいい!(撮影・山本幸史)
ブフリがアルカンシェルと金メダルを披露してくれました。かっこいい!(撮影・山本幸史)

最後に、ケイリン世界王者として帰ってきたブフリをご紹介。ダメもとで「日本に金メダルは持ってきてくれたか」と聞いたところ、メダルとともに、世界王者の証し「アルカンシェル」という虹色のジャージーを披露してくれました。今年も圧倒的な強さで魅せてくれるでしょう。

ブフリは16日からの青森F1(なんと、日刊スポーツ杯!)に登場します。