大垣G3の初日は爆風で選手を悩ませた。その中で地元の橋本優己、栗山和樹、岩井芯、志田龍星は逃げて存在感を示した。志田を差せなかった(山口)富生は「今日はあれくらいで勘弁しといたるわ」と、吉本新喜劇のようなオチでレースを振り返った。
このコラムのネガティブキャラでおなじみの志田は、1着インタビューで「思ったより悪くない」と前向きなコメントを出した。珍しいと思い、志田に直接聞いてみた。「感じが良かったと言ってたけど、それでいいのか?」と意地悪な質問から始めた。すると「へ?(沈黙…)あ、キャラ的に後ろ向きな発言がいいですよね」と、地元戦でも地に足がついていたので安心した。
「たまにはプラスなことも言わないと(笑い)。熊本(全日本選抜)が終わってセッティングをガラッと変えて、本当に感触が良かったんです」と真面目に話し始めた。「熊本が良くなかったからなー」と振ると「初めて熊本を走ったので(バンクの)癖が強過ぎてよく分からなかった。大垣は走り慣れているのが良かったのかなー。あ、爆風でよく分かりませんでした」と、最後まで自分のキャラを通すことができた。
2予7Rは栗山、富生とラインを組む。自転車のセッティングも、サドルが下がって重力に逆らわずに足を落とす感覚で乗る選手(新山響平や守沢太志)もいれば、志田のようにサドルの先を上げて体が前にいかないように乗る選手もいる。「正解は何か分からない」中で、自分の感触を求める志田の姿勢を評価したい。(日刊スポーツ評論家)























