今年で64回目になる、SGの中で最も長い歴史と権威を誇る伝統の大会、ボートレースダービーが、4年ぶりに東京・平和島に戻ってくる。連載「ROAD TO ダービー」の1回目は、ボートレーサーの誰もが目標とするダービーの歴史をひもといていく。

 

 (1)第1回大会 53年11月、福岡・若松ボートで行われた。当時は8艇立てで、長崎支部の友永慶近(25)が初代ダービー王となった。優勝賞金は20万円だった。

 (2)選出方法 A1選手(優先出場は除く)で、前年度優勝者、同グランプリ優出者6人、直前のSGメモリアル優勝者は優先出場。16年8月1日から17年7月31日まで1年間の選考期間勝率上位者が選出される。

 (3)ドリーム戦 選出順位上位者が、初日メインのドリーム戦に選出されるのが恒例。枠番も勝率順であることが多く、今年は8・37をマークしてトップになった峰竜太が1号艇に入る。昨年の福岡大会は、平山智加が女子初のSGドリーム戦1号艇を得て、見事に逃げ切り勝利した。

 (4)4年ぶりのダービー 平和島は13年第60回大会以来の開催となる。ダービー開催回数のベスト3は1位が住之江の14回、2位が平和島と福岡11回。この3場は東の平和島、西の住之江、九州の雄・福岡と言われ、地区をリードする大レース場で伝統あるダービーを開催するのにふさわしい。【中川純】

※明日は「大会総展望」