高木真備(25=東京)が完全Vとともに大会初制覇を飾った。児玉碧衣のまくりに乗って大外を一気に差し切り1着。児玉のガールズ新記録、25連勝を阻止した。

勝たなければいけないというプレッシャーはなかった。「やれるだけのことをやった。今は楽しんで走ればいいと思ってます」。

児玉の後ろが取れたことが勝因だ。レースは梅川風子が先行。高木は「(児玉が)仕掛けてくれるだろうと思って足をためてました」と、思い通りに運んだ。

いわき平は17年にガールズドリームを制した験のいいバンクだ。今回から観客を入れての開催。「自分の名前を呼んでくれたのが分かった」と、ファンに貢献できたことも何よりだろう。

「大レースを取って、ガールズグランプリで優勝する」。その目標を1つずつクリアしようとしている。【村上正洋】

◆高木真備(たかぎ・まきび)1994年(平6)8月17日生まれ、東京都町田市出身。文化学園大杉並高卒。競輪学校(現養成所)106期生として14年5月に奈良でデビュー。16年に松戸ガールズケイリンコレクション優勝、17年いわき平ガールズドリームレース優勝。通算497戦283勝。通算獲得賞金8309万3100円。161センチ、63キロ。血液型A。