JKAが補助事業として支援している一般社団法人SSP(Side Stand

Project)が18日、川崎市・向ケ丘自動車学校で「パラモトライダー体験走行会」を開催した。SSPは障がい者がオートバイに乗る夢をサポートする団体で、ロードレース世界選手権で2度世界チャンピオンを獲得し、現役のオートレーサーとして活躍中の代表理事・青木治親が19年に設立した。パラモトライダーとは、障がいを抱えながらもモータースポーツを楽しむライダーのことで、青木の造語だ。

今回は下半身不随の3人と、初の試みとして視力障がい(全盲)の1人がオートバイを運転した。ヘルメット内にインカムを装備し、危険を感じた場合は独自機能「リモコン式緊急停止ボタン」を使用し事故を防ぐ。縫田(ぬいた)政広さん(54)は直線コースで練習後、周回コースを3周した。「うれしい。バイクに乗れるとは夢にも思わなかった。無線もよく聞こえたし、指示もとても分かりやすかった」と感激していた。青木は「みなさん走り終わった後、いい笑顔です。乗りたい方はトライしてほしい。箱根ターンパイクを貸し切り20キロぐらいツーリングしたい」と話していた。