ケイリンで村上博幸(42=京都)が17年以来6度目の優勝を果たした。若手の台頭が目立った大会を締めくくったのは、ベテランの域に達した村上だった。決勝に残った6人は、G1覇者4人でうち2人がGP王者という豪華メンバー。二転三転する激しい流れだったが、村上は厳しく前前勝負に出て、カマした三谷竜生の番手を確保。3角では3番手から鋭くまくった稲川翔に切り替えて、見事に栄冠を勝ち取った。

「しんどかったけど若手も出てきてレベルも上がっているので、スピード勝負で戦えないと競輪では勝てない。そのための練習の成果も出せた」と喜んだ。次走は21日からの弥彦G1■(■は寛の目の右下に「、」)仁親王牌。「予選ではまくりも出せたし、スピードケイリンで優勝できたことは刺激になる。しっかり疲れを取って備えたい」。強力近畿勢のリーダーとして、19年に次ぐ2度目の大会制覇を目指す。