12Rで優勝戦が行われ、1枠の小池修平(26=大阪)がインから押し切り、通算8度目、多摩川は初優勝を飾った。2着は中村泰平。3着は上條暢嵩が入り、堅い決着となった。

同じ過ちは犯さなかった。準優はスタートで立ち遅れ悔しい思いをしたが、優勝戦はそれを払拭(ふっしょく)するコンマ04のトップスタート。「準優で失敗したので、さすがに遅れることはできないと思いました」。気迫のスリット攻勢で、他艇の攻めを寄せ付けない完勝だった。

これで今年は5度目の優勝。次節は20日からの下関ミッドナイトボートレースに出場する。業界初の試みの大会で、来春の大村SGクラシック出場をたぐり寄せる6度目の優勝を目指す。「師匠(湯川浩司)にも応援してもらっていて、SGに出られるってことは頭の片隅に入れながら走っています。1走1走、頑張るだけです」。大阪支部期待の星が、さらなる高みを目指して、日々精進していく。