今年4月で54歳になる神山雄一郎（栃木）が元気いっぱいだ。1予5Rは素早いスタートを決めると、ダッシュ自慢の早坂秀悟のカマシをピタリ追走。単騎清水剛志にまくられたため、切り替える形での3着だったが「秀悟のダッシュに付いていけたので、気持ちに余裕が出た。練習の成果が出た」と目尻を下げた。

今場所参加している地元の大沢雄大に、昨年伊東G3で「ダッシュの練習した方がいいですよ」と助言された。「おまえの練習、教えてよ」と室内での練習方法を教わり、早速実践したという。相手が年下でも教えを請う姿勢こそが一線でいられる裏付けだ。

2予9Rは相性抜群の山岸佳太と連係する。進化を続けている神山が、準決切符をつかみ取る。