12Rで決勝が行われ、松浦悠士(31=広島)が大会史上初となる連覇を達成、2年連続の「夜王」に輝いた。2着に岩本俊介、3着に佐藤慎太郎が入った。

最終4角。猛然と迫る岩本を見て、松浦は犬伏の番手から抜け出しを図った。出られた、誰もがそう思った瞬間、自らの体を軽く当てて、岩本のスピードを鈍らせた。中国地区が誇るSS戦士が、芸術的な走りで勝った。大会史上初となる連覇は、高度過ぎる技術力でつかみ取った。

今年、ビッグ戦線での結果にじくじたる思いがあった。「前半戦は詰めが甘かった。その反省を生かして、しっかりと取らせてもらおうと」。犬伏がホームから踏み上げ、なかなか別線がまくれない絶妙なペース配分。ただ、犬伏が失速気味となったところで迷わず踏み込み、勝ちに徹した。「(連覇は)史上初ですし、玉野でサマーナイトを優勝したいと思って入った。テーマをクリアできて、結果が残せてうれしい」。赤いレーサーパンツをまとってから、初めて迎える地元地区でのビッグレース。マスク越しにのぞく表情には、責任を全うした充実感がみなぎっていた。

決勝前は「たくさん応援してもらっているので、バンクでお客さんにあいさつをしたい」と宣言していた。この日、表彰式のタイミングで滝のような大雨が降り注いできた。それでも、多くのファンが夜の王者と女王・佐藤水菜の2人を待っていた。夜王は言った。「賞金王を目指して、精いっぱい頑張ります」。ドリームレースに選出されているオールスター、そして、暮れのKEIRINグランプリ制覇で頂点へ。玉野の夜の誓いも有言実行でかなえてみせる。