片岡迪之(36=岡山)が優勝戦線の主役に躍り出た。

単騎の初日特選は見せ場がなかったが、迎えた準決10Rは河端朋之の猛ダッシュをぴたりと追って悠々とかわした。決勝一番乗りに、「河端さんはすごいダッシュだが、流れに乗ったところで仕掛けるから追走しやすい。ゴール前まで余裕があった」と、涼しげに振り返った。

デビュー16年目で充実期を迎えている。昨年のハイレベルな活躍で、G1日本選手権(ダービー・5月2~7日平塚)の初出場を決めた。「練習は岩津(裕介)さんや、多くの先輩や後輩と。いい練習ができている」。岡山で中堅の立場になり、責任感も増した。線の細かった体はウエートトレーニングの効果でビルドアップ。「体重は5キロ以上も増えたかも。いい感じで踏める」。頼もしい言葉が続いた。

決勝12Rは、再び河端マーク。絶好機を逃さない気だ。