新鋭の大川剛(24=青森)が、A級2班特昇初戦を勝利で飾った。

予選2Rは前受けからいったん引き、打鐘4角からカマして番手の金沢幸司に1車身半差をつける圧勝劇。上がりタイム10秒9はS級も含めたこの日最速で「いつも通りに走れました。前を取って突っ張るか、引くかと思っていました。緊張はしませんでした」と大物ぶりをのぞかせた。

デビューした昨年は10月に、先頭員早期追い抜きで約4カ月間あっせんが止まる苦労も味わった。だが「(その間の静岡サイクルスポーツセンターでの)冬季移動で、渡辺一成さんや新山響平さんらと一緒に練習させてもらって良かった」と、今では前向きにとらえている。

今後については「競輪がうまくないので9連勝(でS級特昇)というのは厳しいと思うけど、早く上がって師匠(永沢剛)と連係したい」と目を輝かせた。