12Rで優勝戦が行われ、S級1位の青山周平(38=伊勢崎)が道中逆転で制した。G2は9度目で今大会は3度目、通算85度目の優勝。2着は佐藤貴也、3着は中村雅人が入った。

10R発売中から小雨が降ったりやんだりした影響で、12Rの本番は小雨、ブチ走路で行われた。5枠佐藤が好スタートを決めて、1周3角で逃げる深谷俊太を差して先頭に立った。青山も大外枠から追い上げ、2周3角で3番手。3周4角で2番手へ進出すると、佐藤貴との首位争いとなった。しかし、4周4角を回ったところで佐藤のタイヤが滑った。5周1角で青山がまくって先頭へ浮上。あとは、後続を引き離して大会3度目の優勝を飾った。

川口は、消音マフラーとマシンのマッチングがなかなか合わず、パワー出しに苦労する場面ば多かった。それでも、今節は予選終了後にクランク交換の大整備を施し、気配アップに成功。全国NO・1レーサーの意地を見せつけた。次節は、6月7日から地元伊勢崎のG2日刊スポーツ稲妻賞へ出場予定。ホームバンクでさらに躍動する姿を見せるだろう。

2連単(8)(5)770円。3連単(8)(5)(6)2130円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

◆オートレースとは 8車立てで、1周500メートルのバンクを6周(ビッグレースでは8、10周の時も)して競う。全国5カ所にレース場がある。群馬・伊勢崎、埼玉・川口、静岡・浜松、山口・山陽、福岡・飯塚で開催される。レースは、選手の技量の差によってハンデ(10メートル単位で最大110メートルまで)が定められている。競走車は左回りコースに合わせて、車を倒した時にハンドルが平行になるように取り付けられている。エンジンはオートレース専用に開発されたスズキ製の排気量600CC2気筒。ブレーキは追突事故防止のため付いていない。選手は元ロードレース世界チャンピオンの青木治親、ロードレース出身の青山周平らがいる。22年の獲得賞金NO・1は、鈴木圭一郎で9817万6536円。過去の最高額は、04年に高橋貢が記録した1億4812万4255円。