12R優勝戦の発売中に小雨が降り、ブチ走路に変わった。全国ランクS級1位の青山周平(38=伊勢崎)が、G2は9度目、今大会は2年ぶり3度目の制覇を果たした。先頭で見せ場を作った佐藤貴也が2着、後半に追い上げた中村雅人が3着に入った。

ダブルグランドスラマー永井大介が10メートルHの最内枠に入り、青山と人気を分けた。その永井はプレッシャーなのか、出遅れて1周目は8番手。逆に、好スタートを決めた佐藤貴が1周4角で一気に先頭を奪った。それでも、青山は冷静にチャンスを待ち、前を追った。「エンジンは今節の中で一番の動き。他のメンバーより状態が良かった」。4周4角過ぎにやや失速した佐藤貴に対して、青山が5周1角で全速まくり! 見事に決まった。「晴れのつもりで走った。回数を重ねて消音マフラーにも対応できてきた」。

自信の勝利にはメンタル面の強さも光った。地元開催となる次節の日刊スポーツ稲妻賞(6月7~11日)ではG2連続Vを狙う。【小川将司】