大混戦シリーズを象徴するかのように、最後も衝撃の結末だった。初日から続く強い追い風の差し水面。当然、2コースなら差しがセオリー。ところが、周囲の想定を覆す、ジカまくりでねじ伏せた。
戦前は「準優のような差しができたら」と、握る展開は頭になかった。それを瞬時の判断で切り替えた。「スタートして平山(智加)さんが外に張ってきているように見えた。1着を取るなら上をいくしかないと思って、思い切っていった」。会心の攻めでバック先行すると、川野芽唯の差しも許さなかった。
ただ、今節は決して順風満帆ではなかった。序盤は調整を合わせ切れない場面もあった。「調整は難しかった。でも、失敗してたのが5日目とかにつながった。(優勝戦も)出足はしっかりしていたし、回って前に押してくれた」。最後は仕上がりにも胸を張った。
今年の獲得賞金は3000万円を軽く超え、女子の賞金ランクでトップに立ったが、「女子でトップに立っても上にはつながらない。もっと上積みできればと思います」。年末のクイーンズクライマックスはもちろん、昨年初出場したグランプリ出場を視野に入れる。女子最強レーサーは、勝ってもきゅっと口元を引き締めた。【栗原■(■は立ヘンに紘のツクリ)人】





















