不安を抱えながらも結果を出した。予選トップの井上忠政(29=大阪)が、インから力強く逃げ、1月の津以来、今年2度目、通算17回目の優勝を飾った。戸田は18年8月のデビュー初優出初優勝以来、2回目Vになった。差した長野道臣が2着。攻めた渡辺雄朗が3着に入った。

レース内容とは裏腹に、心中は穏やかではなかった。「仕上がりは全然でした。6コースになるんちゃうかなと」。気温28度、気圧は大幅に低く、回転の不安を抱えたまま。展示から田中和也にピット離れで重圧をかけられた。それでも「インが守れれば。先に回れれば」とメンタルを切り替えた。展示、本番ともにインを守り、コンマ06のスタートから先マイ。渡辺の攻めを寄せ付けずに、快勝した。ただし、「(結果は)良かったですけど、たまたま」と振り返った。

今年7月31日までが選考期間のSGダービー出場は、現状ボーダーを下回るものの、まだチャンスは十分ある。「ダービー勝率? そうですね。でも、1個1個、集中して走ります」と口元を引き締めた。3度目のSG出場を見据えつつも、それ以上に着実な地力アップへ全力を注ぎ込む。