G大阪の高卒ルーキーDF初瀬亮(18)が、14日の市立吹田スタジアムこけら落としとなるプレシーズンマッチ名古屋戦で“先発デビュー”する。13日は、新本拠地となる試合会場で非公開練習を行った。初瀬は、約4万人が駆けつける一戦で右サイドバック(SB)としての先発が決定。プレシーズンマッチのため、公式戦ではないものの大舞台でのチャンスに「楽しめるようにしたい。お金を払って来てくださるので、見せつけたい」と意気込んだ。

 初瀬はユース出身の高卒ルーキー。本職は左SBだ。利き足は右だが「小学1、2年の頃から中村俊輔選手が大好きだった」ため、左足でのキックも猛練習。「FKは左足で蹴る」と話すほど高い精度のキックを手に入れた。昨季終盤の天皇杯ではベンチ入りも果たしており、長谷川監督は「去年練習で右SBをやらせてみたら良かった。初瀬がどこまでやれるか楽しみ」とうなずいた。

 出身は大阪・岸和田市。地元では「だんじり祭り」が有名で、中学へ上がる時には父から「だんじりかガンバでサッカーをするか選べ」と言われたほどだった。G大阪のジュニアユース入団時は中盤だったが、中1の夏から左SBに転向。指揮官も戦力として期待している。初瀬は「年齢も1年目も関係ない。自分が明日の試合でどれだけできるか」とアピールの場は無駄にしない。初々しい18歳が新スタジアムで存分に力を発揮する。