ヴィッセル神戸が今夏の補強として元日本代表でオランダ1部デンハーグのFWハーフナー・マイク(30)の獲得を目指していることが16日、分かった。補強リストの最上位に置き、既に調査済み。得点力不足を解消するため、今季オランダリーグ28試合9得点の長身194センチFWに白羽の矢が立った。7月6日には元ドイツ代表FWポドルスキが来日し、今夏から新2トップとなる可能性が出てきた。

 悲願の初優勝を狙う神戸が、FWハーフナーの獲得を目指す。今夏の補強ポイントは日本人の前線選手。クラブ関係者によると「代表クラスの海外組が欲しい」ことから元日本代表FWに白羽の矢が立った。

 ハーフナーは今季28試合9得点と活躍。デンハーグとの契約は18年6月まで残っているが、同関係者は「Jリーグ復帰を望んでいると聞いている」と話す。本人は5月にオランダメディアに「将来のことは何も分からない」と去就が不透明であると明かしていた。今後は本人の希望を聞きながら交渉を進め、正式オファーを出す方向だ。

 神戸は現在J1で8位。シーズン序盤は首位をキープしていたが、昨季の得点王FWレアンドロが開幕戦で左膝に大けがを負って離脱したことも響き、得点力不足が課題になっていた。既に左足の強烈なシュートと突破力のあるポドルスキの入団は決定。ポストプレーが光る194センチのハーフナーと組めば、強力な2トップを形成できる。現在は元日本代表のFW渡辺や田中順が2トップを務めるが、いずれも2列目もプレーできることから、より攻撃的な布陣となる。経験豊富なハーフナーの獲得が実現すれば、大きな補強となる。