横浜F・マリノスは0-1で完封負けを喫し、2連敗となった。

 前節名古屋戦で初めて試した3バックの布陣にさらに手を加えて臨んだ一戦だったが、勝利をたぐり寄せることはできなかった。ポステコグルー監督は、前節の試合で2人いたボランチを1人に減らし、その前に並べた4人のMFとワントップのFW伊藤翔の間にFW大津祐樹を置く、3-1-4-1-1とも言える布陣で選手を送り出した。

 ボールポゼッションは約60%と相手よりもボールを握りながらも、なかなかいい形でボールを相手陣地まで運ぶことができず。前半をまさかのシュート0本で折り返した。

 後半4分に失点後の14分にFWウーゴ・ヴィエイラとイッペイ・シノヅカを一気に投入してからやっとゴール前までせまる場面が増え、28分にはゴール前でボールを受けたウーゴが個人技からGKをかわしてゴールを狙うも惜しくも枠をとらえることができず。41分にはMF天野純のFKがポストをたたくなど最後までゴールを脅かし、最終的に後半だけで8本のシュートを放ったが、ゴールは奪えなかった。FW伊藤は「前半はボールを持つだけで攻められなくて、後半にシステムが変わったあたりから変化が生まれて攻められるようになった。今までに比べると悪いサッカーはしていないけど、勝てないと意味はない」と振り返った。

 守備では12年9月から約6年間連続試合出場を続けてきたベテランのDF中沢佑二(40)を疲労などを考慮してベンチ外とし、今夏に加わった新戦力のDFドゥシャンとチアゴ・マルチンスのコンビとDF栗原の新3バックで臨んだ。平均身長185センチの3人は鹿島攻撃陣を屈強なフィジカルで押さえ込み、前半はほとんどチャンスを作らせなかった。しかし、後半の失点以降は勢いづいた相手に決定機を許す場面もあり、もろさも露呈。DF栗原は「コミュニケーションをとりつつうまくやっていくつもりだったけど、結果的に失点してしまった」と悔やんだ。新戦力2人との3バックについては「大きな問題はなかったし、やれるという手応えはありました」と話した。