J1ベガルタ仙台は11日、仙台市紫山サッカー場で12日のホーム広島戦に向け非公開練習を行った。

前節(3日)は王者・川崎Fに敗れ、2勝1分け7敗の17位と自動降格圏に後退したが、4月はルヴァン杯を含めユアスタでは4戦無敗。好調のホームで「令和」初勝利をつかみ、浮上のきっかけにしたい。

相手の広島はリーグ戦3連敗中だが、失点はリーグ2位タイの6と堅守を誇り、クロス成功数も同2位の41本。サイドの攻防が勝敗の鍵を握るのは間違いなく、J屈指のサイドアタッカー広島MF柏とマッチアップする右サイドのDF蜂須賀孝治(28)は「スピードに乗せず1対1を楽しみたい」。1試合平均クロス数同3位の柏には、2人で対応すれば仕掛けてこないと考える。たとえ上げられても、体を寄せた粘り強い守備でシュートは打たせない。「前半は0-0でもいいぐらいの気持ちで戦い、コーナーキックなど小さなチャンスを得点に結びつけたい」と展開を思い描いた。

一方、左サイドのDF永戸勝也(24)も「自分のサイドからクロスを上げさせない守備を意識」と話す。逆サイドから上がってくるボールへは、しっかり中でマークに付き相手を封じることに集中する。「勝たないといけない責任を感じている」。令和からの逆襲は、サイドバックの双肩にかかっている。【山田愛斗】