6月27日にJ3とJ2が、7月4日にJ1が、それぞれ開幕、再開することが29日、Jリーグ臨時実行委員会で決まった。

当面は無観客で実施し、7月10日からの観客動員を目指す。また全56クラブの選手やスタッフ、審判を対象に、2週間に1度PCR検査を実施することも決まった。

会議後にウェブ上で会見した村井満チェアマン(60)の一問一答は以下の通り。

-カテゴリーごとに再開、開幕日を分けた理由は

村井チェアマン 地域によりさまざまな違いがあった。1都3県北海道のように、外に出ることなく自宅でトレーニングしていた選手がすぐにフルスロットルでスタートできるわけでない。J1は1都3県北海道の大都市を中心とするクラブの比重が高く、再開後の選手のコンディショニングを重視する声があった。J2、J3は早いタイミングからスタートできるという声が多く上がった。

-移動リスク対策は

村井チェアマン 今日日程が確定したので、これから対戦相手のシミュレーションに入る。考え方として、なるべく長距離移動を伴わないようなゲームを組んでいくことが、再開時点で必要と認識している。できれば最初の複数節は地域間の大幅な移動がないように組みたいと考えている。J1、J2、J3と既存のカテゴリーを変えるものではない。

-観客動員移行へのスケジュール感は

村井チェアマン 7月10日から制限付でお客様をお招きする可能性がある、という指針を元に検討している。6月27日、7月4日はお客様をお招きできない状況でスタートするが、7月10日過ぎからは大きな問題がなければ、段階的にお客様をお迎えする準備を整えたい。

-プレシーズンマッチや練習試合は

村井チェアマン トレーニングの一環として、近隣エリアのJチーム間でのマッチメークは考えられないこともないと思っている。クラブ間に委ねる。今日はクラブから練習試合などへの言及はなかった。

-7月再開ならば全日程を消化できるという見通しに変わりはないか

村井チェアマン 現在では変わっていない。

-リソースの確保状況は

村井チェアマン サーモメーター450台、消毒液12トン、マスク7万枚を確保している。

-北九州で感染者が増加しているように、地域ごとに第2波が発生した場合の対応は

村井チェアマン お客様を入れ始めたけどもう1度無観客に戻る可能性もある。地域状況をふまえた上で運営することになる。

-連戦のイメージや最終節のメドは

村井チェアマン リーグ戦やルヴァン杯の細かい大会方式にも関わるので、今日時点で決まっているものはない。シーズンを通して連戦が発生するのはご想像いただけると思う。

-VARはどうなるか

村井チェアマン 本日は議論できていないので、9日の実行委員会か今後の議論に委ねる。

-ルヴァン杯の日程は

村井チェアマン 細かな日程、大会方式は確定していない。