どーもです。本間ゴルフ「T//WORLD TR20」シリーズを試打できました。同シリーズは日米共同開発モデルですが、コロナの影響で試打できない間に「同TR21」シリーズも追加発表されました。先日まで紹介していた「同GS」シリーズも含め本間ゴルフさんの大量試打になりますが、まずは「同TR20」シリーズから紹介していきましょう。同シリーズは2タイプのドライバー、3モデルのアイアンという構成になっています。まずは「同460」(以下「460」)ドライバーからいってみましょう。


まずは見た目から。


「TW747 460」が先代に当たると思いますが、面影は全く感じられません。つまり、コンセプトから一新されたモデルといことでしょう。構造的にはウエートはソールの前後およびネック側の3カ所配置で、フェースとこのウエートを支える新採用のフレームボディーとなり、ソール&クラウンはカーボンという構造になっていました。ウエートはソール前部3g、後部9g、ネック側3gが標準。低深重心を意識したモデルというメッセージだと思いますが、もちろん可変タイプです。

フェースはシャローかな。「TW747 460」と比べると、全体的にはややシャローになったようなイメージですが、トップライン中央の厚みはより確保されていて、有効打点距離は長くなっているような感じ。

ボディはシャローだけど、「TW747 460」よりも気持ちディープかな。「TW747 460」をセミディープと書いていましたけど…(汗)

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積は大きめ。若干逃げ顔にも見えますが、実際に打っているときには感じなかったので、これは写真の撮り方かもしれません。気持ち、丸みが強調されたイメージかな。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「VIZARD TR20-50」Sフレックス装着モデル。スペックは、ロフト角10.5度、ライ角59度、長さ45.25インチ、総重量307g、バランスD2。ヘッド体積460cm3。シャフトスペックは、重量54g、トルク5.35、中調子。ウエートは標準です。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはまずまず。欲を言えばもう少し重くてもいいのですが、まあ許容範囲です。グリップは、太めが好きなボクが持ってまずまず。シャフトを手でしならせてみると、Sフレックスにしては気持ち柔らかめだったかな。しなりポイントは真ん中よりもやや先辺りでした。ワッグルしてみると、手元にも気持ち柔らかさがあって、ヘッドの動き方は手元から全体が動く感じでした。素振りしてみても、切り返しで手元からしなるイメージでした。


実際に打ってみてまず驚いたのが、その打ち出し角の高さ。多くのモデルを試打してきましたが、そんなボクの想像の斜め上を行く高弾道ぶりに、正直ビックリでした。シャローバックなその形状からオートマチックに球が上がりそうなイメージは受けますが、正直ここまで上がるとは思いませんでした。スカイトラックで確認しても3球平均で18.8度ですからね。しかも、コスリ気味で上がっているわけではないのは、その強弾道ぶりからも一目瞭然です。弾道で言えば、先日紹介した「T//WORLD GS」ドライバー同様、見た目でヨレ感がなく直進性が高いようにも感じました。まあ、こちらが先行モデルなんですけどねぇ。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS43.3m/s、初速59.8m/s、打ち出し角18.8度、バックスピン量2760.9rpm、サイドスピン-167.5rpm、飛距離241.3y

【ベスト】

HS43.8m/s、初速60.1m/s、打ち出し角19.1度、バックスピン量2715.5rpm、サイドスピン-351.1rpm、飛距離242.8y


打感はソリッド系よりのマイルドかな。ボールのつぶれ感を存分に感じますが、同時に打ち抜き感もいい感じ。音は、小気味の良い中高音系でした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら

弾道は文句なしの超高弾道。これで球が上がらなければ、他にオススメできるクラブはないと言っても過言ではない感じw スピン量は、見た目的にはある程度確保されている感じ。スカイトラックデータ的にも2300~2800rpmなので、ちょうどいい感じでスピンも入っていると思います。


出球傾向ですが、ボクのスイングで、ほぼストレート。ボクのスイングによるプッシュアウトはともかく、出球方向にほぼストレートから軽いドローでした。


シャフトフィーリングですが、Sフレックスですが、やや柔らかめかな。1番気になったのは手元の緩さ。切り返しで一瞬中間よりも手元側がしなってタメを作ってくれるイメージですが、そこからインパクトにかけて中間から先が結構走るイメージかなって。メーカー的には中調子ですが、ボクはダブルベンディング系の動きに感じました。


今回ボクが試打して限りでは、このスペックでHS42~43m/s辺りにオススメ。基本的にはオートマチック系のイメージです。クラブがガッツリ球を上げてくれますし、つかまりもまずまず。何よりドーンと大きな弾道を味わえることが魅力的。スインガータイプでもしっかり球が上がると思うし、プロのような大きな弾道が味わえそうですね。このスペックは正直ヒッター向けではないと思いますが、HS43m/s程度であればヨレ感のない弾道は味わえそうかなって思います。

<本間ゴルフ「T//WORLD TR20 460」ドライバー>

■KAZ’ sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ=6-4チタン+カーボン(ET40)+クロスカーボン、フェース=6-4チタン

■シャフト(重量/トルク/調子):「VIZARD TR20-50」(X=57.0g/5.15、S=54.0g/5.35、R=51.0g/5.55/中調子)。「VIZARD FD-6」(X=65.5g/3.85、S=62.5g/3.95、SR=61g/4.00/中元調子)。「VIZARD FP-6」(X=67.5g/3.90、S=64.5g/4.00、SR=63.5g/4.05/手元調子)

■価格:「VIZARD TR20-50」装着モデル1本9万3500円、「VIZARD FD-6」「VIZARD FP-6」装着モデル各1本10万4500円。 ※価格は税込み


永井花奈VS山内鈴蘭の対戦動画4H目です。ご視聴ください!