どーもです。今日はヤマハのニュ-モデル「インプレスDRIVESTAR」のアイアンを紹介しますが、これがオオトリとなります。このアイアンも「ボールの上がりやすさ」においては、ピカイチでした。ロフト角25度とめっちゃストロングロフトですが、そのわりにはドッカン系です。ゴルフ歴が長い人ほど、番手別で高さのイメージもあると思いますが、確実にそのイメージを崩壊させる上がり方です。「上がりやすいモデル=扱いやすいモデル」と思っていますが、それにしてもちょっと驚きの上がり方でした。その辺も含めて、レポしたいと思います。


まずは見た目から。


バックフェースですが、トウ側トップにカーボン素材らしき模様が見えますが、この三角形を形成するトップラインとトウ側をつなぐリブが独特ですね。おそらく低重心化にも寄与していると思います。

フェースはラージ。結構大きめな顔で、トウがつんと立った感じなので、つかまりそうな印象も受けました。

ソール幅はセミワイド。これは多少ダフっても滑ってくれそうですね。トレーリングエッジ側の色が変わっていますが、そっちではなく、リーディングエッジ側に46gのタングステンウエートを搭載しているようです。総重量の約1割強がこの重量となっていました。

ネックはセミグース。ボディはややファットですね!!

構えてみるとこんな感じ。イメージ的には#5の顔つきですよね。でもね、これが#7と言われると、不思議と打てそうなイメージをもってしまいます。ポジティブイメージ効果なのか、打てそうと前向きになれると、実際に打てたりするから不思議ですw

今回試打したのは、スチールシャフト「NSPRO850GH neo」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角25度、ライ角61.25度、長さ37.75インチ、総重量387g、バランスD2。シャフトスペックは、重量88g、トルク2.0、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボールです。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽めで、グリップも細め。今回はスチールシャフトモデルですが、ウッド系と変わらないイメージ。まあ、これでアイアンだけグリップが太めだったりすると、それはそれで「シリーズとしてどうなの?」とか思っちゃうかもしれませんけど。スチールシャフトなので、手でしならせてはいませんが、ワッグルした感覚では、ヘッドの動き方は適当。素振りしてみても、シャープに振り切れそうでした。


実際に打ってみてまず驚くのは、そのボールの上がり方。ロフト角に対するイメージよりもかなり高いイメージでした。見た目でロフトが立っているのが分かるので、そんなことも影響しているかもしれません。でも、ボクにとっては扱いやすいクラブの第一条件ですからね!! また、つかまりはほどほどにいい感じ。

フィニッシュで止まれるリズムで打てても、やや強めのドロー系イメージでした。ボクにとっては気持ちつかまり過ぎのイメージもありますが、ある意味その状態が“安定”にも感じました。また、距離のバラツキが大きいのは、ちょっと気になったポイントでした。動画も含め、ベストが187yでワーストは178y。約10y差は、ボクのイメージではフルショットの1番手の差です。決して少なくない距離ではありません。単純にボクの問題ならいいのですが、ボク的にはいずれも芯を食ったであろうショットなので、過去ここまで差があったモデルはそれほどなかったような気がしています。そう思ってスピン量を確認すると178yが4839rpm、187y3887rpm。ボクの打ち方の問題の可能性が大でしたわ~!!!!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データがこちら


【3球平均】

HS39.6m/s、初速50.8m/s、打ち出し角18.0度、バックスピン量4606.1rpm、サイドスピン-665.0rpm、飛距離180.6y

【ベスト】

HS39.9m/s、初速51.2m/s、打ち出し角18.4度、バックスピン量4613.7rpm、サイドスピン-330.1rpm、飛距離183.3y


打感は弾き系。このアイアンも新素材「X37」を採用ですが、打感は硬さを伴う弾き系に感じました。音も高めで、ややカンカンした感じだったかな。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には文句なしの高弾道!! 打ち出し角も18度台なので、めっちゃ上がりやすいと思います。これはタングステンウエートによる徹底した低重心化のたまものでしょうね!


出球傾向は、ボクのスイングでやや強めのドロー系。オートマチックにつかまるイメージで、インサイドアウトを意識して逃がそうとしても、わりとつかまっちゃうイメージでした。


シャフトフィーリングと振り感ですが、スチールのわりにはしなり感もしっかり感じられ、同時にシャープに振り切れる感じもあって、二律背反を高次元でバランスをとった感じかな。


今回ボクが打った限りでは、このスペックでHS38~40m/sにオススメですが、HS42m/sくらいでも十分打てそうです。ただし、フッカーだとつかまり過ぎに感じるかもしれません。基本性格的にはオートマチック系で、クラブが仕事をしてくるイメージです。打ち手が余計なことをしなければ、クラブが結果を出してくれると言っても過言ではないイメージもありました。スイングタイプ的には払い打ち系、持ち球はスライス系の方にオススメです。180y付近をこれだけ簡単に打てるのは魅力的かなって思うようになってきた自分がいますw

<ヤマハ「インプレスDRIVESTAR」アイアン>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:9

■ヘッド:ボディ&フェース=X37、ウエート=タングステン

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO850GH neo」(S=88g/2.0/中調子)。カーボンシャフト「SPEEDER NX for Yamaha M423i」(SR=50g、R=48.5g/未発表/中調子)

■価格:スチール&カーボンシャフト装着モデル4本(#7~PW)セット11万4400円、単品(#5、#6、AW、AS、SW)各1本2万8600円。※価格は税込み