雄星、自分を取り戻せ。プロゴルファー石川遼(18=パナソニック)が2軍調整中の西武ドラフト1位菊池雄星投手(18=花巻東)にエールを送った。7日、栃木・烏山城CCで日本ジュニアゴルフ協会主催の石川遼杯にプレゼンターとして出席。プロの壁にぶつかる同じ18歳にプロの水に慣れ、普段の実力を発揮することを願った。

 雄星とは1月のテレビ番組の対談で意気投合した。直接連絡は取っていないが、常に報道はチェック。2軍落ちの情報に、米ツアーデビュー戦に戸惑った昨年を思い出した。昨年2月のノーザントラスト・オープンは通算2オーバーの99位で予選落ちした。「本来のスイングを忘れていた。新しい場所では、本来の力を出すのが難しい。今の雄星君がそうじゃないですか」と自分と重ね合わせて気遣った。

 石川はツアー2年目の今年、昨年の経験をいかし、同オープン予選では上位争いを展開。米ツアー自己最高位32位に入った。「米国でも、練習してきたものを出す」と強い気持ちで、平常心を保った結果だった。一足早く卒業式を迎えた雄星に「(友人と会って)変わるんじゃないですか」と、高校時代の原点を取り戻し、復調のきっかけにすることを望んだ。【田口潤】