松山英樹(23=LEXUS)が14年6月のメモリアル・トーナメント以来となる米ツアー2勝目を目指し、最終日のプレーに臨んだ。スタート時点では首位と3打差の2位。自身4度目の米ツアーでの最終日最終組は、ダニー・リー(ニュージーランド)、リッキー・ファウラー(米国)とのラウンドとなった。

 1番で幸先よくバーディーを奪った松山は、通算11アンダーでファウラー、ハリス・イングリッシュ(米国)と並ぶトップで折り返した。

 ◆10番パー4 2組前のイングリッシュはパー。松山もパー。ファウラーがバーディーで通算12アンダーに伸ばし、単独トップ。

 ◆11番パー4 イングリッシュ、松山、ファウラー、いずれもパー。

 ◆12番パー3 イングリッシュ、松山、ファウラー、いずれもパー。

 ◆13番パー5 イングリッシュがバーディーでトップに並ぶと、ファウラーもバーディーで再び単独トップ。松山もバーディーで1打差をキープ。

 ◆14番パー4 イングリッシュはパー。松山は完璧なティーショットから第2打をピン上9メートルにつけたが、悔しげな表情。バーディーパットはショートし、パー。ファウラーもパー。

 ◆15番パー5 イングリッシュはパー。松山のティーショットは右のラフ。第2打はグリーン左手前のセミラフ。難しいアプローチをピン上3メートルにつけるが、バーディーパットはわずかに右に外れてパー。2オンに成功したファウラーは2パットでバーディー。通算14アンダーで2打差に開く。

 ◆16番パー3 イングリッシュがボギーで2打差に後退。松山はティーショットのフィニッシュで手を離してしまうが、ピン右下4メートルのバーディーチャンス。下りのパットはわずかに右に外れてパー。ファウラーもパー。

 ◆17番パー4 1オンが可能な短いホール。イングリッシュがバーディーで通算12アンダー。松山の3番ウッドでのティーショットはわずかにグリーンに届かず。アプローチで寄せ、短いバーディーパットを確実に沈めた。ファウラーのティーショットはグリーンをオーバーして池に入り、アプローチも寄らずボギー。通算13アンダーで松山がトップに並ぶ。

 ◆18番パー4 イングリッシュはパー、通算12アンダーでホールアウト。松山は会心のティーショットでフェアウエーの真ん中を捉える。サンドウエッジの第2打はピン上5メートル。難しい下りのバーディーパットを沈めてガッツポーズ。ファウラーは池越えのリスクを冒したティーショット。バンカーで弾み、フェアウエー。第2打も松山よりピンそばにつけ、バーディー。松山とファウラーが通算14アンダーで並び、プレーオフに突入。

 ◆プレーオフ 最初のホールは18番。先に打つファウラーのティーショットはフェアウエー右サイド。松山もフェアウエー。松山の第2打はピン左上。ファウラーはグリーンに乗せられなかったが、第3打でナイスアプローチ。タップインパー。松山の長いバーディーパットはわずかにショート。パーでプレーオフ2ホール目に突入。

 プレーオフ2ホール目も18番。ファウラーのティーショットはフェアウエー右サイド。松山はフェアウエーの真ん中。第2打はバックスピンで戻ってバーディーチャンス。ファウラーもほぼ同じような距離につける。先にファウラーが下りのラインを読み切ってバーディー。松山もバーディーパットを決めきって譲らず、3ホール目に突入。

 3ホール目は10番を使用。ファウラーのティーショットは左のラフ。松山はフェアウエー。ファウラーの第2打はグリーンをオーバー。松山のピッチングウエッジでの第2打はグリーンエッジ。ファウラーは第3打のアプローチを寄せきれず。松山の長いバーディーパットはわずかに左を抜けてオーバー。ファウラーは下りの難しいパットをねじ込みパー。松山も返しのパーパットをきっちり入れて勝負は4ホール目に突入。

 4ホール目は17番。ファウラーのティーショットは左の池。松山はティーショットでフィニッシュで右手を離し、ヒヤリとするがグリーン手前。ファウラーは第3打でピン手前に寄せるもパーパットを決められず。松山のバーディーパットはわずかに外れたが、パーパットを沈めて米ツアー2勝目を挙げた。