北田瑠衣(34=フリー)が4バーディー、ノーボギーの69で回って首位と1打差の3位につけ、今季初の1ケタ順位発進となった。

 15番では3メートルのパーパットを沈めるなど粘りを発揮。最終18番パー5は残り125ヤードから9番アイアンで50センチにピタリとつけ、バーディーで締めた。「ここ最近の状態を考えると上出来です」。今季は出場21試合で予選通過が7試合だけ。「全部です。ショットもパットも、全部がかみ合わなくて、こんなことがあるのかな」と表現するほど苦しいシーズンを送ってきた。

 3試合連続予選落ちで迎えた今週14日、気分転換の意味も込めて佐藤賢和キャディー(36)らとともに富士山に登った。5合目からスタートし、山頂で1泊。15日の御来光を拝んで下山してきたという。「行きは7時間くらい。結構しんどかったんですけど、ゴルフと照らし合わせるというか、気持ちが変わりますよね。ミスしても今日は気持ちの起伏がなかった。平たんにできました。考えすぎてもダメだなと。富士山効果ですね」と笑った。

 本来、石川遼(24=CASIO)の専属キャディーである佐藤氏とは、石川がケガで試合を欠場している間にたびたびコンビを組んで出場している。佐藤氏にとっては、自身初めての優勝が08年に北田のバッグを担いだヨネックス・レディースだった。悩む北田を間近で見ていただけに、佐藤氏も「富士山に登ったかいがありました」と言った。

 昨季はギリギリで賞金シードを確保した。「もちろんシードというか、毎週いいプレーをして、上位に行きたい。でも、今の自分を受け止めるというか、そういう感じかな。気持ちとしては前向きなので、1打1打、集中してやっていきたい」。2度目の富士山登頂がメンタルに与えた影響は大きかった様子。落ち着いた物腰で、残り2日間に臨む。