石川遼(24=CASIO)が5バーディー、6ボギーの72で回り、通算3アンダー210で首位と5打差の5位に後退した。

 前半で3バーディー、4ボギーという出入りの激しい内容。「昨日もボギー先行の苦しいラウンドですごく疲れて、今日もオーバーパーから取り返すのに体力を使ってしまった」と振り返る。17番ではティーショットがOBとなってボギー。18番もボギーフィニッシュとなり「16番くらいから頭も回らなくなって、ジャッジミスもあったり、精神的にも体力的にももたなかった」。長期離脱からの復帰後初の連戦で疲労困憊(こんぱい)だった。

 ホールアウト後はショットの修正に時間を割いた。ゲートクローズの午後5時ギリギリまで見守る熱心なギャラリーが帰路につく際には「ありがとうございました。お気をつけて。僕はもう少し居残りで練習していきます」とあいさつする一幕もあった。結局、パットも含めて2時間ほど練習して引き揚げた。

 首位とは5打差。「まだまだ諦める位置じゃない。前半で3打差くらいまでいければ。同組のキョンテ(金庚泰)と一緒に頑張って、前の組から盛り上げたい」と気合をにじませた。ツアー通算14勝のうち、逆転優勝は4度。10年中日クラウンズでは最終日に「58」をマークして6打差をひっくり返している。